タイヤの空気圧について
一般的なことなのか、それとも私の環境だけなのか、わかりませんが、私のゴルフワゴンはタイヤの空気圧にすごく敏感です。
私の車は購入以来、現在も純正 16インチアルミに夏は純正 MICHELIN Pilot HX、冬は純正と同サイズの MICHELIN X-ICE を装着しています。購入当初、ゴルフってこんなに足が固いのか、と思うほど、小さい路面変化にゴツゴツと反応していました。これはゴルフワゴンGT の専用サスペンションだからこんなものかと勝手に納得していました。また、ちょっとした登りの状況でアクセルを踏むと、簡単にホイールスピンして ESP が作動してしまうのですが、これも前に乗っていたカルディナは 4WD だったので滑らなかったが、ゴルフは FF だから仕方ないのだと思い込んでいました。
ところが、初めて空気圧をチェックしたとき、思わず 「これか!」 と叫びたくなるような数字を見てしまいました。前輪後輪とも 3.2 kgf/cm2 だったのです (朝の走行前)。まずはチェッカーの故障とか個体差を疑ったのですが、いくつか SS を回ってチェックしても、いずれも結果は同じ。車を購入して以来、空気圧にはまったくさわっていないし、ディーラーでは納車前点検をしているはずですから、これは VW ディーラー公認の空気圧ということになります。客がどのような使い方をするかわからないから、ディーラーとしては安全マージンを取って、高めに設定してるんだと思います。ちなみにメーカー指定の空気圧は、給油口の裏に貼ってあるステッカーの通り、通常時 (2名乗車) は前輪 2.1 kgf/cm2、後輪 1.9 kgf/cm2、荷物満載の5名乗車時は前輪 2.5 kgf/cm2、後輪 3.2 kfg/cm2 です。つまりディーラーの設定値は満載時の後輪に合わせてあるんですね。そして、乗員の数によってこんなに空気圧を変える必要があるなんて、他の車は知りませんが、少なくともゴルフが空気圧に敏感であるというのは、正しい理解なんだと思います。
ここから先は私の勝手な理解です。
空気圧が高いとタイヤは硬くなり、タイヤ全体のゆがみによって発生する “ねばり” が失われます。この “ねばり” が意外と重要で、例えば発進時、空気圧を高くすればするほどグリップが悪くなりホイールスピンしやすくなります。荷重と摩擦係数の計算ですから、コーナリング時の横方向の力に対しても同様です。つまり、タイヤのグリップは、空気圧を低くするほど (もちろん最低限タイヤの形状を維持するだけの空気圧は必要ですが) 力を発揮することになります。また、やわらかいので路面の小さな段差や変化はタイヤが吸収し、路面状況が乗員に伝わりにくくなります。これはサスペンションにも言えることで、やわらかいサスペンションは、カーブでの姿勢変化が大きく安定しないような気がしますが、実は包容力が大きいので、極限状態における唐突な路面変化を吸収してくれるため、固いサスペンションよりも安全なのです。ただ、ステアリングに対する応答は鈍感になりますから、思い通りのラインを描こうとすると難しいかもしれません。また姿勢変化が大きいことを問題視される場合にも、やわらかいサスは嫌われるでしょう。
では逆に空気圧を高くすることの意味はというと、タイヤが固くなりますから、ステアリング操作に対する応答が速くなり、思い通りのラインを描きやすくなります。また路面状況をよりリニアに乗員に伝えてきます。これを “しっかりしている” と表現することも、場合によっては正しいと思います。ただしタイヤの “ねばり” “包容力” は落ちますから、限界超えは突然やってくるようになります。
タイヤの適正空気圧というのは、この両者のバランスが良く取れるように設定されているのです。
さて、前述の私のタイヤの空気圧 3.2 kgf/cm2 をどうしたかと言うと、一気に VW 規定の空気圧 (前輪 2.1、後輪 1.9) まで下げました。そうすると、今まで感じていたゴツゴツが嘘のようになくなり、マイルドに、かつしっかり走るようになったのです。前述の登り坂のような状況でも、以前に比べホイールスピンが激減しました。コーナリング時は、タイヤの粘りが増したことを明確に体感し、安心して曲がっていくことができます。
では逆に空気圧を下げた悪影響はあるかと言うと、私の環境ではほとんどないと思います。下げたといってもメーカー指定の空気圧ですから、問題があっちゃ困るんですけどね。カーブでグニャグニャになるかと言えば、そんなことはないし、ステアリングに対する応答が、わずかに鈍くなった気もしますが、私には許容範囲でした。燃費に関しては、あまり気にしてないのでわかりません。摩擦係数が高くなるので理論的には悪くなるはずですが。。。ただし、私は基本的に1~2名乗車ですから、乗員や積載物によっては、メーカー指定の数値を参考にしながら空気圧を上げる必要があると思います。
当時はとりあえずメーカー指定値にしましたが、その後不満が出てきていろいろ調節してみました。で、結局はメーカー指定の少数名乗車の規定値、前 2.1、後 1.9 が私には最も合っているようです。
面倒くさくてあまりチェックしない空気圧ですが、気温によって空気圧は変化するし、わずかずつとはいえ常に漏れつづけているとも言われますから、せめて 2ヶ月に 1回ぐらいは、チェックしたほうが良いのかもしれません。
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コメント
数年前 某タイヤの技術者から聞きました
標準空気圧とは最低空気圧だと思ってくださいとのこと
たしかにドイツに行くとよくアウトバーンで空気圧調整しているのを見かけるし、整備工場では車の標準空気圧
で調整しているのではなく タイヤの対応表から空気圧を調べてから調整していますよ。だから車の標準空気圧より高のは当たり前です。
(実はドイツに研修に行ったとき 現地の整備工場の工場長に何故タイヤの空気圧調整するのに タイヤ対応表から調べるんだと聞いたら 不思議がられていて 逆に「何故日本人はしないんだ?するのは当たり前だろう」と言われてしまいました(^^ゞ それで日本に帰ってきたときにタイヤ技術者に聞いたわけなんです)
ではなぜこうなってしまったかと言うと実は
売る側と買う側の差
つまりもう少し正確に書くと
タイヤ製造メーカーと車体製造メーカーの力の差ででこうなっちゃうのです
タイヤメーカーはタイヤのためにもっと空気圧上げてくださいと言っているのですが、車体メーカー(トヨタや日産などを言います)は乗り心地を良くする為に下げたい。
で、タイヤメーカーが強く言うと他のタイヤメーカに替えられてしまう。そうなるとタイヤメーカーは大損!
だから 力の差で 車体メーカーの言いなりになっている状況なんです。
でも某タイヤメーカーのポスターには標準空気圧の1~2割り増しで乗りましょうみたいなことが書いてあります。
私もこれは正解だと思います。
VWゴルフだと FFですので
前輪は2.4~2.5ぐらいにすると良いと思いますよ。
2.1だと乗り心地は良いかもしれませんが 高速安定性とかコーナーリング性能は落ちているはず。
ちなみにあまり知られていませんが50扁平タイヤの最低空気圧は2.5です。
(世界中のタイヤメーカーほとんど同じ値です。サーキット走行の場合は省く)
45・40扁平タイヤならもっと空気圧あげなくてはいけません
とくにホイールをインチアップした場合(扁平タイヤになるので)空気圧を変えなくてはいけません。間違えやすいのでお気を付けを!
それから 空気圧は月に1回ぐらいは点検しましょうね。ガソリンスタンドに言えばダダでしてくれるよ
投稿: まさみ | 2006年3月12日 (日) 05時35分
いろいろアドバイスありがとうございます。
購入当初は気にしてなかったのですが、最近はマメに空気圧をチェックするようになりました。それで知ったのですが、朝日がちょっと当たっただけでもタイヤの温度が上昇し、空気圧が上がるんですね。私の場合朝日が左側だけに当たるので、変化が如実に現れます。そのため、今では夜明け前に起床して、空気圧をチェックして、その後洗車というパターンが定着しつつあります。
素人なので、ディーラーとも相談しながらいろいろ試していこうと思っています。
投稿: o_chiman | 2006年3月12日 (日) 16時29分
ディーラーのメカニックでさえ 空気圧は標準空気圧で良いと思っている人が95%ぐらいいます。あまり空気圧を考えたことないと思いますよ、普通の整備士は。
>最近はマメに空気圧をチェックするようになりました。
とても良い心がけですね
これからも 車を可愛がってあげてね
投稿: まさみ | 2006年3月17日 (金) 00時34分